●三人寄ると文殊の知恵。さて、4人ではどうだろう。設立趣旨文書作成ミーティング・アーカイブ
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・昔でいう「村」の範囲の位置として「まち」という表現なんじゃないの。山梨県は郡単位で共通性がって、勝沼は東郡(ひがしごおり)でのグループにくくられるんだ。昔から今に継承されている祭りのほとんどは「村単位」。でも、あまりに小さい範囲だと人間関係が濃くなりすぎ、マイナス面もある。必要以上に過去に引きずられない広さなのか「自治公民館」の範囲。3つくらいの集落単位となっていると思う。
・話し合いをしながら地域のことを自分の問題として考えられる単位が「まち」なのかなぁ〜。
・「市」という広さだと当事者意識がなくなるね。
・塩山というまちは農業、商業、観光としての温泉という性格があるから、それぞれの政策をださなきゃならない。甲州市となって農村部、山村部、市街地の3つの地域づくりを考えて将来の目標を設定することが必要だ。
・勝沼は都市ではないから単純で簡単。「ぶどうとワイン」ですぐまとまる。でも最近は「勝沼は農業だけじゃない」っていう声も増えているように感じる。
・共通した「文化」をもつ、文化を切り口にした地域づくりがいいね。
・でも、「まち」っていう表現だと、鳥居平や大滝不動尊をも含めたイメージがわかないね。
・「まち」は「人」の集合体であって暮らす人が中心という考えだとおもうよ。でもそのバックにはその場所の自然や風土があり、その中でひとが集っているんじゃないか。「まち」のフィールドには自然がある。まちは人の集まりだよ。人が集まって「市」も立つ。
・村という言葉を聞くと、のどかな田園風景や山村の集落といったイメージがあるよね。そうした村の共同体が「まち」として考えればいいんじゃない。
・読んで勝沼のイメージを想像できたほうがいいね。外からのイメージは表現しているけど、文面から、「ぶどう棚の続く風景やワインの印象、勝沼に生きる人たちが、この勝沼を大事にしていくんだと思っている」と感じてもらえることが必要。
・なぜ、朝市をなぜやるの。その目的だね。決して物の豊かさを一番に追求しているわけじゃなくて、それは、後からついてくる。あれ、喜んでもらって儲かっちゃったって。ぶどう狩園もそう、ワイナリーもそう。「勝沼」はそういう人たちがたくさんいる場所だとみんなに思ってほしいし、研究所の責務は、「勝沼」に責任をもち「勝沼」を後生に伝えていく人間に、ともに成長していくってことじゃないかな。訪問者がいつの時代も、「これが勝沼だ」とわかってくれる、文化を守りつづけていくことなんだろうね。
・清里の文化は、八ヶ岳であり、八ヶ岳から連なる高原の自然であり、ポールラッシュの精神とキープ協会なんだろう。指標がしっかりしているよね。船木さんと話していても、その哲学を大切にしていることがよく分かる。観光は後から付いてくる。
・じゃ、勝沼は何だろう。これなんだというのは、緑の山々を借景に甲府盆地になだからに連なるぶどう畑だよね。庭の上にもぶどう棚があるのは他に地域にはない。この中で暮らしていることを守り、守るだけじゃなくて、成長させなきゃいけない。
・もっといいものに膨らませるように努力しなきゃ。やらないと忘れられてしまう。攻めることが大事だよ。
・勝沼の判断基準があってもいいよね。こんなものが入ってきたらだめというようなもの。例えば、パチンコ屋は作らない、モーテルを作らないとかね。勝沼にはそうした施設はゼロ。最も作ってももうからないからってこともあるけど、地域自治区の取り組みとしては、そんな条例の制定を目指して勉強すればいいと思う。実際反対する人はいないと思うし、同じ方向性をもてると思うな。それが出発点で自治基本条例の研究に進んでいれると思うよ。
・かなり前だけど、勝沼にビニ本自販機が10台設置されたことがあった。青少年育成推進会議では、撤去しようということで、土地の所有者に頼み込んで、すべて撤去することに成功したことがあった。県で会議があって、その席で当時の知事が「全国で全部撤去実現できたのは2つの町です」と話した。みんなが「へえ〜そんな町があるんだ」って話していたら、「そのひとつが山梨県の勝沼町です。」だって、みんなそんなすごいことしていたとは全く思っていなかった。そんなことだってできるんだからね。
・法例や条例を研究して、そのまち、そのまちに合わせて施行することも大事だ。だけどいまは行き過ぎたことをやっている。法律の趣旨とは違うこと。個人情報保護条例はその典型。病室に入院している人の名前がないし、病院では教えてくれないからお見舞いもできない。人と人との付き合いを阻害するようではだめだ。
・わたしたちの考える21世紀の潮流は、「都市と農村の交流」であると思う。交流によって地域の魅力を高め、これまで自分たちの気がつかなかったことに気づくこともある。志のある人に「行ってみたい」と思われるような「まち」になる。そこから交流が始まる。
・町外者が行ってみたいと思う場所であってほしいし、行って見たいまちにすることが勝沼人の役割であろう。その人たちが勝沼を応援したいと思ったとき、その窓口になるのが「かつぬま文化研究所」。どうせ来たならいっしょにやろう、楽しもうと思ってもらいたい。
・勝沼に住みたいけど住めない、だったら第二住民票ってのもいいよ。
・僕らは、外の人が思う勝沼の姿を知ることが大事。応援にきてくれたことに対して応えないと。「ありがとう」って言いたい。
・勝沼にはどろくさいものもあり、おしゃれなものがある。
・勝沼は国道、鉄道、高速道路などの交通機関が集まる場所、だから交流の場になるんだ。情報だってそうしたところに集まる。
・ヨーロッパ風のワイン文化があるけど、その一方で道祖神祭りや天神祭りを大切にしている。だから外国のイメージでのワインのまちでなく、日本の中の勝沼のワイン文化なんだと思う。日本的なものを大切に持っていないと外国からの評価の対象にはならないのと同じで、勝沼らしさがないと町外者の評価の対象にはならない。
・教会も大事だけど、お寺だって、神社だって大事。山にも川にも神が宿る、日本人はそうしたものを信じることができる。ある種世界にも珍しい文化がある。だから世界平和にだって貢献できると思うのだけど、その良さを使いこなしていない。
・氷川神社はワイン神社だ。だって御神酒はワイン。だって神主は明治10年にフランス留学した高野正誠の子孫。そう考えると大善寺だってそうじゃん。お寺がワインを造ってて、仏前にはワインが並んでる。
・そう考えると、ワイン文化でなく勝沼文化だ。日本という文化に勝沼のぶどうワインを重ねている。世界の視点かもしれない。
・勝沼は外部の情報がたくさん入ってきた。情報を知っていたから残ったものもある。江戸から最新の情報が入ったのだろう。
●文化研究所のミッションは…
・勝沼とはこうだ、という誇りことを持つことじゃないか。勝沼学を構築していくことが大切。地域固有の文化、生き方、暮らし振り、ライフスタイルのすべてが地域学。
・住民も企業もいっしょだと思うのだけど、住民というと人だけになる。企業も含めていい言葉ないかな。
・法人、個人じゃへんだしね。
・地域の団体、住民、企業としたらどうだろうか。入れてみようか。
・企業は大事だよ。住民だけでなく共通の意識をもってもらいたいね。
・やっぱり企業に意識をもってほしい。役所もそうだし、農協、ワインメーカもだね。みんなが手を取り合ってという部分だ。いわゆる協働。共通認識を同じくしてほしい。
・勝沼に関わるすべてのものかな。
・今や国が一律な基準で形にはめる時代ではない。要綱にないものをどう受け入れるのかが国の役割。行政マンは一つの形にはめるために努力する。
・現場から何をしてほしいかを言うのだ。現場で何が必要かを決めること、それが大事。行政はあとからついてくる。
・どう資金が還流できるのだろうか。NPO活動として地域のことを考え、実施しようという団体に行政が助成金を出せるのか。ナショナルトラストとして保全するために土地を買うとき、行政は支援ができるのか。最終的にはそこにいきつくだろう。
・行政として出来ないから、そうしたNPOなどのグループを間接的に支援することはできるんじゃないか。
・それが大事だと思う。そのシステムを考えねばならない。支援方法を考えることが大事。
・NPOにはそれを求められる。行政ではできないことである。でもこの研究会はナショナルトラストより経済的な活性化だろうけど。
・ファンドで出資する側も、もしかすると成果が出ないかもしれないことも認識してくれないと。絶対成功するということはないから。もちろん投資する価値があるものということは前提だと思う。
・現状では市民レベルでファンドを受け入れる事業はないから、研究会で考えていくことになると思う。当面、ファンドとして考えられるのは、例えばワイナリーがレストランと宿泊施設を造ることに対し、市民ファンドを募り、地域通貨やワインなどで還元することかなぁ。我々は泊まった人たちに勝沼の文化を知ってもらい、さらに地域づくりへのファンドに出資者になってもらえるようた取り組みかな。泊まった翌日、朝市に参加出店したり、農作業を体験するのもいいかもしれない。
・いまは人口としての考え方は4つあって、定住人口、交流人口、二地域人口、情報人口なんてことが言われている。
・表現は「勝沼に関わる多彩な人材の知恵や情報、人脈を結集し、都市と勝沼をつなぎ、交流人口を増加させるよう取り組みます」としよう。
・住民一人論文、自分の地域の祭りの論文、お婆さんの話しを録音して、すべてを住民アーカイブに登録という事業もしたい。以前深沢地区のお婆さん「おやすみんなって、おかえりなさいまし」と言われたことがある。意味わかる?これは「きおつけてお帰りください」。きれいな女性言葉。三枝氏の末裔なのだろうと想像する。山の暮らしのあらあらしさと全く異質。
・ふるさと大学はもちろん復活。
・朝市会、勝沼フットパス、自分でワインも交流事業だ。
・自然に親しむ散策路であるが。地線や地域の歴史文化にしたしむ散策としたほうがいいのかもしれない。
・フットパスは日本でいうと「まち探検」、「歩け歩け」になるけど、イギリスでは道は領主様のものであり、市民は歩く権利を得たことからフットパスなの。
・歩く場合の「勝沼の文化の素材集め」を行う。室さんが歩いて説明し、それをまとめて写真、文、データにする作業もいいね。
・何たって勝沼のリヤカーはぶどうの籠に合わせているからよその地域と幅が違うってしっている? もうひとつ、タチガンナを使うのは山梨と山口だけ。石の多いところで草を取るにはもってこいらしい。
・タチガンナはおもしろい。都市の公園は土を固くしてしまったから草取りがたいへん。だから都会にタチガンナ。力の弱い人にも楽に使えるのだってある。
・HPで販売だ。三森にHPを作って通信販売ってのもいい。
・手入れはさみだって、この地域独自のもの。他の地域から、三森商店に買いに来る。お土産にしたら面白い。ぶどうの「手入れはさみ」と「ぶどう」を一緒にお土産にしたら、はさみだけでも面白いよ。
・道具文化が勝沼にはある。これだけはさみを使い分けているところはない。
・だから、ひろってきた剪定はさみを登録文化財にしちゃう人も現れる。
・針金をあみのようにつかうぶどうの棚掛け文化もすごい。ペンチだって杖の部分を延ばして自分でマイナーチェンジしちゃう。
・棚掛けの様子も取材してデジタルアーカイブに入れよう。
・こうしたものを活性化に波及させる策を考えねばならないね。
・ぶどうを買って帰っても、家に切り分けるはさみがないらしい。
・ほんとかね。今度はっちゃんに聞いてみよう。県外にいったらホームセンターを覗いてみよう。
・勝沼=場所文化だね。「場所」とはもっと広いいくつもの地域のその場所、場所を指すことで、その場所はどこなんだというと、ここでは勝沼でいいんんじゃない?
・清里文化を場所とはいわない。そこの地名なってしまう。汎用して考える場合は場所文化、随所の文化であり、限定していう場合は「勝沼」でいい。
・限定された区域にしか存在しないそこのもの。それが固有名詞。
・ファンドの具体的な形が見えないなぁ。第二住民票を出し住民税をもらう、でも「税」とはいかないので「寄付金」をだす。それが出資?
・たまちゃんにも住民票だしてたな。それと同じ。地域協議会、自治区、総合局で出したら?交流人口も増加するよね。
・第二住民票をもった人たちの「勝沼人会」を東京につくり、さまざまな提言・意見をもらいたいよね。意見・提言だけでなく、勝沼を知るツアーなんてのもいい。民泊でいいんじゃない。
・まず魅力的な空間をつくろう。ファンドはその次ぎ。経営として成り立つ事業を考え支援する。われわれが行ってもいいし、意志のある人を探すのもいいね。
200604